落札額が高い理由

重機をネットで売買するイメージ

例えば、全く同じ重機がヤフオクだと落札額100万円、買取業者への売却額80万円であれば、前者の方が圧倒的にお得に感じます。
しかしながら、重機買取業者が提示する“買取価格”と、実際の“販売価格”の差が大きいのは利幅を取っているだけではなく、中古重機売買で発生するリスクを考慮している為であり、メンテナンス無しの現状渡しであれば落札額は大きく下がってしまいます。重機は故障リスク高く修理代金も高額になることが多く、扱う重機によっては査定で外観やちょっとした動作だけで全ての不具合を見極めるのは非常に困難です。高額で落札される裏には、キチンとした整備と保証があり、これらが無い又は怠っている重機に高値が付く事はまずありません。

輸送や保管コストで損をする

輸送の手配は基本的に出品者が行います。そのため、出品手続きだけでなく、どの輸送会社にお願いするのか、出品者又は落札者どちらが負担するのか等のすり合わせや輸送の手配といった手間が加わります。さらに、大型重機の場合、保管するにも地代・家賃等が掛かってしまい、数か月売れ残ってしまうと保管コストだけで損をしてしまう可能性も否定出来ません。そのため、多少低い額となってしまっても、買取業者に売却してしまった方が得な場合があるのです。

個人間取引でのよくあるトラブル

重機の個人間取引では、売る時も買う時もトラブルが頻繁に起こっています。
個人間で売買取引を行う前に、まずは「よくあるトラブル事例」を確認しておきましょう。

適切な相場で落札されなかった

重機は状態や細かいスペックや仕様によって価格が決まり、必要な情報をすべて分かりやすく買い手に伝えられなければ、価値は下がってしまいます。
専門業者の査定は適正価格を算出し買取価格を計算しますが、個人間取引では提示する必要のある情報収集や写真撮影当は当然ですが全て自分で行わなければなりません。
ここで誤った情報を伝えてしまえば、詐欺や債務不履行といったクレームを受ける恐れがあるため、時間が掛かってもしっかりと調査を行うべきでしょう。
また、ヤフオクなど参加者の多い場所に出品すれば相場通りの価額で落札される事がほとんどですが、小規模なオークションサイトの場合、素人ゆえの情報開示不足により相場よりも大幅に安く落札されてしまう可能性があります。

輸送手段の手配によるトラブル

重機はその大きさと重量から、“どうやって落札者の元へ届けるか”が最大のネックになります。インターネットでの取引の場合、基本的には遠方又は離島から落札されるケースが多く、輸送業者を使ったり、出品者又は落札者が直接運んだりと、とにかく手間が掛かります。
重機の輸送コストは素人の思っている以上に高額で、最低ラインは小型重機でも乗用車の2倍ほどが必要になり、落札した後に輸送費が理由でキャンセルになる事も珍しくありません。さらに、落札者が直接運ぶ事になったが、運転時に状態が思っていたよりも悪い・エンジントラブルが起こってしまった等により思わぬキャンセルに見舞われる事も多いようです。このように、キャンセルやクレームがただでさえ多い事に加え、輸送コストやWebツールのシステム手数料等が別途発生してしまうのが、個人間取引を更に妨げる要因となっています。

クレーマーリスク

クレームのイメージ

個人間取引で売る場合は、ノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルの3Nが基本です。
しかし、機種代金・修理コストが高い重機は3Nを提示していたとしても、「ちゃんと説明していない」「ノークレームとはいえ悪質」等の決まり文句から、「整備不良により事故に発展してしまった」「全く動かない」等のクレームを受ける可能性があります。常識の範囲内のクレームであればまだ許せるかもしれませんが、明らかな言いがかりや難癖をつけてくるクレーマーも一定数存在しており、一つのリスクと言わざるを得ません。また、ヤフオクであれば評価・実績も指標になりますが、金額の大きい重機では高評価ユーザーでもクレーマーになるケースも多数あり、必ずしも「今までの評価が良い=クレームに発展しない」という訳では無いのです。

隠れた瑕疵

重機は、たとえ出品時は非常に状態が良くても、専門家しか気づけないような欠陥(瑕疵)が潜んでいる可能性があります。“現状渡し”と言っても、思わぬ故障や欠陥は出品者側の過失ですので、返金はもちろん、返品のための輸送コストの負担等、様々な面で費用を負担せねばならず、大きな損失を被ってしまう恐れも否定出来ません。高度な専門知識が必要な重機に於いて、プロでなければ見つけられない不具合が隠されている可能性は大いに考えられます。

重機買取業者ならリスクはゼロ!

重機業者へ連絡する男性

オークション・直接交渉・フリマアプリ・紹介…
個人間取引の形式は色々ありますが、どれを取ってもリスクやトラブルは付き纏います。高額な重機の取引でのトラブルは、たとえ友人・知人間であっても深い溝を残してしまい、交友関係にまで影響する事も珍しくありません。また、その場では分からなくとも、思いもよらない箇所の劣化や故障により、使用中の事故や故障によって人命に関ってしまう危険性も考えられます。トラブルに巻き込まれないために、買取のプロに任せてしまうのが無難と言えるでしょう。